しずてつエクスプレス 静岡大阪線(京都大阪ライナー)
夜行バスなんて寝心地悪そう…って思っているそこのアナタ!
はい、その通りです!そんなに寝心地良いわけないじゃないですか。ベッドじゃないんだから。
でも、飛行機に比べたら全然マシ!
8~9時間の長旅となりますが、体も頭も痛くならず、寝起きもまずまずでした。音や揺れに敏感な方にはきついかもしれませんが、個人的には全然あり!最近トラブルが多い新幹線よりも好きかも。
この記事では、静岡から京都・大阪を結ぶ「しずてつエクスプレス 静岡大阪線(京都大阪ライナー)」についてレビューしています。当方、体ヨワヨワなアラフィフであり、幅広い年齢層の方に参考になる記事だと自負しております!ぜひ参考にしてみてください。
この記事を読むメリット
- 車内で必要なもの、注意点が分かります
- 大阪・京都へ行く手段として選択肢が増えます
今回、往路は「大阪万博会場」で降車、復路は「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、ユニバ)」から乗車しました。
バスについての基本情報(時刻表・運賃など)、万博&ユニバで利用する際のメリットや注意点については、下記の記事で詳しく紹介しています。併せて参考にしてみてください。
予約方法、座席の選び方などはこちら。
夜行バス、しずてつエクスプレス 静岡大阪線(京都大阪ライナー)
まずは、さらっとご紹介。

「しずてつエクスプレス 静岡大阪線(京都大阪ライナー)」は、しずてつジャストライン が運行する夜行高速バス路線です。おもな目的地は京都や大阪で、通常はユニバが終点となります。なお、2025年10月中旬までの万博開催期間中は、万博会場の「夢洲第1交通ターミナル(西ゲート)」が終点です。
- 往路(静岡→大阪)・復路(大阪→静岡)とも 1日1便運行
- 運賃(片道)
¥4,000 ~ ¥8,000 - 独立3列シート(全席指定)
夜行バス、ここに注意しておこう!
バス乗車、何分前に行くべき?
バスは、発車時刻になれば出発してしまいます。待ってくれません。遅刻しないよう気を付けましょう。
始発(ターミナル等)
乗り場が複雑なターミナルを利用する場合は、15~20分程前を目安に到着しておくのがおすすめ。迷うと焦ります!
始発でないバス停
乗車場所が分かりやすく、スムーズに乗降できることが多いため、5〜10分前に到着しておけば十分。
音を出さない
車内は基本的に静か。
特に、始発でないバス停から乗車すると、車内はシーンと静まり返っており、外との空気の違いを感じさせられます。
さらに消灯時となれば、聴こえるのは唸るエンジン音だけ。ビニール袋に触れようものならカサカサとした音が暗闇に響き渡ってしまう…!

くっ…ッ!!ゴミを入れたいだけなんじゃ…ゴミを!!!
音が出るものは厳禁です。かと言って、エンジン音があるため、空気がピリつく程の静けさでもありませんが、乗客の皆さんが音に気を付けていらっしゃると、こちらの気持ちも引き締まります。
注意点!
- スマホの音
カメラのシャッター音やアラーム音に注意。普段セットしているアラームを切るのを忘れずに。また、起床時のアラームは無音でバイブにしておくのが一般的。 - イヤホンから漏れるシャカシャカ音
- スマホの明かり
暗い場所では迷惑になります。 - 荷物は乗車前に整理しておく
座席でいつまでもゴソゴソと整理していると、周囲をイラつかせるかも。 - 匂いのあるものを持ち込まない
夜行バスは休息する場所。匂うものは厳禁。 - 食べ物禁止?
「禁止」と明示されていなくても、特に消灯時はマナー的に限りなく禁止に近いと思われます。目的地に近く、周囲が目を覚ましている時間帯に限り、カロリーメイトなどの栄養補助食品のようなものなら良いかも?
車内設備
トイレは半地下にある!
トイレは階段を数段降りた先にあります。室内は狭い。揺れる車内で、慣れない狭い階段を寝起きで下りるのが少し大変。
しかし、その構造のおかげで人目はあまり気になりません。中に入るとせせらぎ音(流水音)が流れるため、用を足している時の音も周囲に聞かれる心配がありません。トイレ真横の座席でも、他人のトイレの音は殆ど気になりませんでした。

無料Wi-Fi はリスクあり
フリーWi-Fiが利用できますが、暗号化されていません。どうしても重いデータをダウンロードしたい時以外は、なるべく利用を控えた方がよいでしょう。

座席の装備について
シートの機能
シートは機能的。実際利用したのは、リクライニング機能、USBポート、レグレスト、フットレスト(前席装備)です。

リクライニング機能
思いのほか深く倒せます。この角度なら嬉しい!

が、しかし!
限界まで倒すと、後ろの席の方に迷惑になるため 実際はできません。倒しても新幹線程度が限度かなと思います。
バスの最後部座席は限界まで倒せるのでしょうか。もし、そうだとしたら座ってみたい!確認出来たら、改めてレポートします。
USBポート
USB-A のポートが1つあります。普段、USB-C to C のケーブルを常用している方はご注意ください。また、USBメモリ、USBハブ、パソコンは接続できません。

なお、往路のバスでは問題なく使用できましたが、復路のバスではポートの差し込み口の金具が曲がっており、物理的に挿し込めませんでした。機能があっても状態が異なるため、座席の装備は過信できません…!
レッグレスト & フットレスト
自席に装備されているのが「レッグレスト」、前の座席に装備されているのが「フットレスト」です。そのため、フットレストは座席によっては利用できません。
どちらもシームレスに稼働し、好きな位置に止めることができました。また、フットレストの下に靴を置くことができます。レッグレストも併せて利用すれば、靴が完全に隠れました。足元がスッキリするので気持ちが良いです!


なお、復路のバスでレッグレストを引き出そうとレバーを動かしたところ、勢いよく跳ね上がり足にバーン!と当たりました。

痛いんじゃー!!!
往路では、滑らかな動きで引き出せたので油断していました。何かの部品が壊れているのでしょう。勢いありすぎ…!
フットレストについても、下ろす時にギギギ…と油が足りないような音がするし、老朽化した設備には十分ご注意ください 笑
テーブル
テーブルは、横から引き出すタイプ。前の座席を倒されても影響のない構造です。

ドリンクホルダー & フック
ドリンクホルダーは、足元にありました。家族で飲み物をシェアする場合、前後の座席にしておくとお互い飲みやすいです。(隣の席とはシェアしづらい)
また、フックが便利でした。貴重品以外を入れた小さな袋等を引っ掛けておくことができます。

車内の居心地は?眠れるの?
結論を先に書いてしまうと、居心地はそれほど良くもないけど悪くもない。疲れていれば熟睡できるほどの快適さはあります。

想像より良かったなり!
シートの座り心地
さすが独立3列シート!隣を気にせず気兼ねなく過ごせました。
シートの幅や背もたれはごく標準的で、特別良いわけでも悪いわけでもありません。シートベルトは腰のみ。背もたれの上部には小さな枕が付いていましたが、残念ながら自分には合いませんでした。
シートを少し倒して眠りましたが、若干腰が浮いてしまい痛くなりそうなので、腰とシートの隙間を小さなバッグ(下で紹介しているラウンドウルトラミニバッグ)で埋めたところ、腰痛にならずに済みました。

中央「B列」の評価
今回、往路復路とも「B列(中央の列)」のトイレ付近に座りました。
中央の列にはカーテンがありません。これは本当にマイナスポイントだと感じました。カーテンを閉めてリラックスしているであろう窓側の座席が、非常に羨ましく思えたほどです。
また、車内とはいえ、貴重品を身につけたまま深く眠りこけるのは、やはり怖いものです。
さらに、トイレを利用する乗客の視線も気になりました。
暗いとはいえ、通路からは、寝顔や寝相が丸見えです。相手は気に留めていないかもしれませんが、気になるものは気になる…!ブランケットで頭から足先まで覆って隠れたい気持ちでしたが、残念ながら用意されていませんでした。そういった意味でも、一枚羽織るものがあると少し不安を減らすことができます。
トイレの真横の座席にも座りましたが、音は全く気になりません。ほぼほぼエンジン音にかき消されますし、トイレの中は「せせらぎ音」が流れているため、もし音が聞こえてきたとしても、その「せせらぎ音」程度です。
想像より揺れた!
中央の座席のため景色は見られず、どこをどう走っているのか分かりませんでしたが、走行中の揺れは結構なものでした。
「高速道路って、こんなに揺れたっけ?」「山道でも走ってるの???」と次第に不安になるほどガタガタと。一番揺れの少ないはずの車体中央の座席でこの揺れ。揺れが大きいと言われている後部座席の揺れはどんなものでしょうか。
行きはウトウト、帰りは爆睡!
復路
往路(静岡→大阪)では、眠ったりウトウトしたりを繰り返していました。旅行への高揚感から眠れないこともありますが、それ以上に、音や揺れで度々目が覚めてしまうことが多かったです。
また、「時間通りに到着できるだろうか」といった、夜行バスならではの不安も大きかったです。しかし、実際は予定より15分以上早く到着したおかげで、大阪万博の朝一入場は大成功でした。
結果的に、体も痛くなることなく、日中も眠気を感じずに思いっきり楽しむことができました。
復路
復路(大阪→静岡)は、ユニバで丸一日遊び疲れていたこともあり、完全に爆睡状態でした。休憩所では目が覚めてトイレにも行きましたが、それ以外は殆ど覚えていません。気づけば静岡に到着していた、という印象です。
そういった意味では、復路は乗り越してしまいそうで非常に不安です。
快適に過ごすために必要なもの
羽織るもの
バスに乗ったばかりの時は、寒さを感じませんでしたが、真夜中から明け方にかけて冷えました。羽織るものを一つは持っておきたいです。
今回、酷暑の大阪万博へ向かうバスでしたので、熱中症対策に持っていた冷感アームカバーを身に着け、冷感ポンチョを体にかけて過ごしました。冷感グッズは、濡れていなければ冷房対策になるので便利です。
飲み物
夜行バスは、飛行機での海外移動に匹敵するほどの長時間拘束です。エコノミークラス症候群を防ぐためにも、水分摂取は必須。飛行機よりもトイレに行きやすいので、たくさん飲んでも大丈夫!
小型のバッグ
貴重品を入れたり、タオルやティッシュ、小物類を入れておくのに便利。ユニクロの「ラウンドウルトラミニバッグ」が重宝しました。

ネックピロー
シートを最大限にリクライニングできれば不要かもしれませんが、そうでない場合は首を痛めてしまうこともあります。せっかくの旅行中に首が痛いなんて最悪です!安心のためにもネックピローの利用をおすすめします。
また、まだネックピローをお持ちでない方におすすめしたいのが、マーナの「fuu ネックピロー」!素材が柔らかくて触り心地が良いです。空気の入れ方も、ポンプ式でもビーチボール式でもない不思議な方法!これを考えた人、すごいです。
ちなみに百均のネックピローは2回膨らませただけで穴が開いてしまってゴミと化しました。まだ使ってもいないのに…!

マスク
乾燥対策&感染症対策。また、中央のカーテンがない座席の場合は、マスクをすることで顔を隠すことができるため、少しだけプライベート感が増します。
耳栓・アイマスク
いびきがうるさい人、マナーの悪い人が乗っていたら必要!一度うるさいと感じてしまうと、より気になってうるさく感じてしまい、悪循環なんですよね。
百均の耳栓は「睡眠時に使わないでください」と注意書きがあるものを多々見かけるので、ご購入の際はご注意ください。

買ってしまったんじゃ!!睡眠時に使わないなら何に使うんじゃ!
できれば、ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンがあると良いですね。
まとめ
夜行バスは注意点もありますが、非常に便利な移動手段です。座席選びや持ち物次第で快適さが大きく変わる面白さもあります。ぜひ、交通手段の選択肢の一つとして、夜行バスも加えてみてくださいね!
また、下の関連記事も併せてご覧ください。

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